二・二六事件
日華事変の起こる前年の1936年、昭和11年2月26日早暁、一部青年将校が部隊を率いて、首相官邸ほか数力所を襲撃し、内大臣斎藤実、前蔵相高橋是清、教育総監渡辺錠太郎を暗殺、侍従長鈴木貫太郎に重傷を負わせ、東京麹町区永田町を中心とする地域を占拠した事件。政府は彼らを反乱軍と見なして、29日戒厳令をしき、武力で鎮圧しようとしましたが、同日午前帰順しました。彼らが反乱を起こした動機は、五・一五事件などと同じく、国粋主義のもと、直接行動によって日本国家を改造し昭和維新をも目論むもので、不成功に終りましたが、軍閥の台頭を著しく促進させる結果を生じるに至りました。

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