文明開化

明治維新以来、欧米の風俗や自由民権説が流行しました。特に1872年、明治5年の岩倉全権一行の帰朝を期として、顕著な風潮となりました。それは生活の上に欧米風を積極的に摂取させる啓発的、実利的、合理主義的熊度でした。しかし政府は、富国強兵、殖産興業の手段としてこれを促したに遇ぎないために、非常に偏ったものでした。こうした文明開化の風潮も明治10年代から、政府の自由民権運動弾圧、模倣から自立への気運などの中でしだいに退潮を示し、国粋主義、保守主義が反動的に勢いを得ていきました。

日本史

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