年貢

平安時代以来田租のことを年買と言いました。これが原型ですが、田地以外の土地を対象として、領主、大名、幕府など政治的支配者からかけられる物をも年貢と言うこともあり、また小作人が経済的支配者である地主に出す小作料を年貢とも言いました。年貢は原則として米ですが、銭その他の物もありました。明治維新以後には地租、租税と言われ、年貢は小作料の場合だけとなりました。ことわざに、年貢の納めどきとあるのは、年貢が人民、とくに農民の生活にとって重大な関係を持っていたからだと思われます。

日本史

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